(1)Engagement(関与)
(2)Explanation(説明)
(3)clarity of Expectation(明確な期待値)
――です。
つまり、従業員一人ひとりが意見を言う機会があるなど深く関与でき、経営者の狙いが説明され、どのような目標・成果が期待されているかを明確に示されるとき、戦略の実行度は高まるということです。
逆に言えば、どれか1つが欠けても戦略の実行は中途半端に終わるでしょう。
さらにその背景にあるのは、単なる「アメとムチ」ではなく、従業員と経営の信頼、著者の言葉を使えば「感性」で信じるということです。
人間の組織でしばし ばできそうにもないことができたり奇跡が起こったりするのは、「知性」を越えた部分、つまり「感性」が果たす役割が大きいのではないでしょうか。
そう考えてみると、「戦略」が手段である以上、赤か青かと同じかそれ以上に、戦略によって何を達成したいのか、つまり「会社の目的」「夢」がどれだけ社内 で共有化されているのかが大切だというポイントに行き着きます。
公正なプロセスとは、そうした夢を実現するために、会社があらゆる努力をしているのだと従 業員に知ってもらうためのコミュニケーションなのです。